こんにちは、編集Eです。
10周年yearということで、
バンチの歴史というか、
もう少しだけ週刊コミックバンチの話題に触れてみます。
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現在『クレイジーフードトラック』を連載して頂いている
大柿ロクロウ先生のこんなツイートを拝見しました。
な、懐かしいー!!
こせきこうじ先生、そして『株式会社大山田出版仮編集部員 山下たろ~くん』!!
共感して頂ける人がどれくらいいるか分かりませんが、バンチの歴史には欠かすことの出来ない作品なんです。
80年代の「少年ジャンプ」で連載された人気作品の”続編”ということで連載当時は大いに話題になりました。
初期の週刊コミックバンチを支えた作品のひとつ。
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個人的に思い入れが強いのは、新人編集の頃に2年間ほど担当させて頂いたからです。
(コミックスでいうと6冊分)
残念ながら初代担当ではないので大柿先生がアシスタントに入られた時の担当ではありませんが、とてもとても嬉しいツイートでした。
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以下、おまけで昔話。
10周年ということで、今回までお許しください!!
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こせき先生は新人のへっぽこ編集者の私に本当に優しく接して頂きました。一度たりとも怒った所を見たことのない仏のような方でした。
私がシナリオを書いて、それをもって2人で打ち合わせをするんですが、先生は何も言わずニコニコと紙を眺めてウンウンと頷いてるだけ。本当に何も喋らないんですよね。
「あれ?聞いてるのかな?」 と思うこともしばしば。
私もずっと喋ってる訳にはいかないので、もちろん休憩しますが、その間もずっとニコニコ喋らず待っている。
窓がない仕事部屋でしたが、陽当たりのいい縁側にいるかのよう。
たんたんとした穏やかな時間が過ぎていき、打ち合わせ終了。(というか私が喋り尽くしただけ)
あの時間は何だったんだろうと、夢うつつで帰社してました。
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後日ネームが上がってくると、粗筋は確かに私の拙い脚本を元にしているものの、キャラクターが生き生きと動いているので、全くの別物に仕上がっています。
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「キャラクターって本当に大事」
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しかも私がどんな悲惨な展開や、悪い人が出てくる脚本を書いてしまっても、
先生から滲み出ている人柄とユーモアで、
自然と魅力ある “こせきワールド” になってしまいます。
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今思い返せば、私の編集者としての基礎というか、好みのようなモノは
こせき先生と過ごした時間で培われていたんだなと、
昨日気づきました。
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私が現在担当している『鹿楓堂よついろ日和』『午後3時雨宮教授のお茶の時間』『僕の妻は発達障害』『セブンティドリームズ』は、元をたどれば私がこせき先生の作品を担当していたことが源流なのかもしれない…と。
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いやー、書いてたらお会いしたくなってきた。
(E)