こんにちは、編集Eです。
「特別読切」 ってご存知ですか?
これです。
連載陣の中に突如出没する 「特別読切」 。
初めての作品が読めてちょっと得したような気もするけど、何で急に?と気になってる方も多いと思います。
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ちなみに 「特別読切」 として掲載に至るには2つのルートがありまして、
① 会議に提出されて通過した正統派ルート。
② 連載作品の休載や減ページにより、その代原として急遽執筆依頼される裏道ルート。
どちらの方が多いかというと、バンチでは②だったりします。
(なんかすみません)
この②のルートは、ギリギリのスケジュールで漫画家さんを選定→打ち合わせ→原稿完成まで漕ぎ着けなければいけない。
まさに短期決戦スペクタクル。
チェック無しで校了まで回ってくるので担当編集の腕が試されます。
しかし火事場の馬鹿力といいましょうか、予想もしなかった意外な傑作が産み出されたりすることもあり、これはこれで目が離せません。
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さて、今回は6月号に掲載された最新の特別読切
『合コンバトルフィールド27』を紹介してみます。
(担当は編集仏)
まず驚きました。目を疑いました。
コロナ禍、大人数の飲み会ができないこのご時世に、
『合コン』をテーマに選んできました!
チャレンジャーです。
(本作は②のルートです。コロナ前に用意していた原稿ではありません)
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こう見えても私 (どうも見えないけど) 20代の頃は、「編集者たるもの合コンで話芸を磨かないと一流になれないぞ」という悪魔のような洗脳をされていたせいで、合コンには一家言あります。
まさか…これは私への挑戦状…なのか…?
編集王ならぬ合コン王目線でいざチェック!
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はい早速注目ポイント出ました。
合コンの『風林火山』をしっかりと押さえていますね。
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「サラダを取り分けること風の如し」 です。
(気がつくと既にサラダが取り分けられていることから、何事も先手必勝)
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ついでにもうひとつ風林火山を押さえておくと、
「トーク静かなること林の如く」 です。
(スタートからはしゃいではいけません。合コンもライブも同じです。徐々に盛り上げましょう。後半でギャップを出して火を付けろ、です)
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さて続きを見てみます。
はい、ここも注目です。
今回のお店のチョイス、とても惜しい。
「こじゃれた」 「個室」 までは良かったですが、椅子はいただけません。
掘りごたつがベストです。
椅子だとリラックスできず、打ち解けにくいのと
今回のように男女それぞれ奇数参加の場合、席替えすると上のように微妙な席順になってしまいますよね。
さすがバトルフィールド、失敗パターンをよくわかっています。
合コンは必ずペアになれる掘りごたつを選択しましょう。
椅子をチョイスしてしまった罰もしっかりと描かれています。
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続けます。
自分で作った熊のぬいぐるみ、、、まじすごくないですか岩田先輩。
私 趣味がないもので、手芸が得意な方とても尊敬します。
なぜ 「クッソどうでもいいわ」 と思われたんでしょうか。
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ズバリ、これは出すタイミングですね。
今回失敗したのは仲間のパスが悪すぎました。岩田先輩は悪くありません。
このあと和民で反省会です。
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「意外なチャームポイント、出さざること山の如し」
(とにかく我慢です。なんなら二次会までとっておいてください)
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【結論】
なぜ今、合コンなのかはさておき…教訓がそこかしこに詰まっていましたね。まだまだ解説したいポイントが沢山ありますが、どこまでも長くなるので今日はここまでにします。
コロナが収まって、以前のように楽しく飲める日常が戻ってほしいなあと心から思えるバカバカしくも楽しい作品でした。
猪熊ことり先生と編集仏、短い〆切の中ありがとうございました。次回作も楽しみにしています。
(E)