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【段取り力】を極めればそれは病

こんにちは、編集Eです。

ただいま編集部はゴールデンウィーク進行の真っ只中。

GW後に雑誌の校了があるため、

通常よりも大幅に〆切が早まります。

平日しか印刷所もデザイナーさんも稼働しないため

少ない日数でやりくりしなければなりません。

今日は貴重な1日。

ここで問われるのが編集者の【段取り力】。

原稿がギリギリの場合は、上がる前にデザインを発注したり、テキストを指定したり…関係各所の仕事をパズルのように組み合わせていきます。

いくつか作品を担当していると、同時進行かつそれぞれが不規則なスケジュールなので、慣れないと大変です。

例えるなら複数のコンロを使っての料理。

パスタを茹でながら、ソースを作りつつ副菜も作って、途中で洗い物もしながら…。

料理に慣れてないと吹きこぼしてしまいます。

私の20代の頃は「飲み会のセッティングが下手な奴は一人前の編集者になれないぞ」とかいう悪魔のような思想がはびこり、まんまと真に受けました。

その修行の成果はもちろんのこと、もともとの親譲りのせっかちな性格もあいまって、”段取りと効率化の鬼”と化した私、編集E。

たとえ何作品担当してようと、パパっと、ささっと段取りよく作業をこなし、混乱することなく短時間でピタッと終わらせちゃいます。

最近はさらにエスカレートしてきて、鬼どころか制御不能のモンスターにまで育ってきました。

生きるために【段取り】してるのか、【段取り】するために生きているのか、もはやわかりません。

スーパーに買い物に行くと、最短距離でレジまで辿り着くことだけが目的になり、買いたい物よりも効率重視。

大きな会場でのライブを見に行くと、終演間際になるにつれソワソワし始めます。

電車が混まない時間を狙って帰る、そのギリギリのタイミングを測ることばかり考えだす始末。

帰るルートをシミュレーションし始めて曲が頭に入ってきません。

アンコールが始まる頃には、もうすでに体半分くらい外に出てます。

(すみません…)

さて今回は、そんな私の出社時モーニングルーティーンを紹介しましょう。

まずはデスクにあるパソコンの電源ボタンを押します。

ここから画面が立ち上がるまで、じっと待てません。

段取りの鬼は短い時間も無駄にしません。

編集部を出て給湯室にある水を取りに行きます。

ボタンを押します。

水がコップに貯まる時間を待つのが惜しすぎます。

その隙にエレベーターで地下に下ります。

ここでエレベーターがすぐに来るようなら乗りますが、時間がかかりそうならダッシュで階段を駆け下ります。

急いで地下の自動販売機でペットボトルのお茶を買い、すぐに上に戻ります。

(迷ってるとエレベーターの扉が閉まってしまうので毎日同じものです)

ここで給湯室の水の事が気になりますが、廊下に出てるのでついでにトイレに行っちゃいます。

「段取りの鬼は用を足すのも最短で済ませたい」

1秒でも早く、と焦るあまりトイレに着く前にファスナーを下ろすこともやぶさかではありません。

ちょっとでも時間を短縮したい、頭の中は段取りの事でいっぱいです。

もしここで前から人が来たらただの変態状態ですが、もうかまっていられません。

席に戻りました。

しめて3分。

今日も朝から完璧です。

(E)