まずは、お詫びです。
前回のブログでY之介の台詞に「万座ビーチオンザビーチ」 「好きにしてマングローブ」とありましたが、どうみても40代オーバーのおっさんの台詞だという指摘がありました。社内で調査したところ、上記の台詞は編集Eが編集会議で笑いを取ろうとしてスベってる時の台詞に酷似していることが複数の編集部員の証言から判明しました。ブログ内のY之介の台詞は編集Eの捏造の可能性が高く、あまりにも台詞の精度が低過ぎました。今後このようなことがないよう厳重に注意いたします。
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いやー、驚きました。
編集Eです。
半分冗談ですが、バレるもんですね。
その人らしく台詞を喋らせるのは本当に難しいと実感しました。精進します。
そういえば新入社員時代に『エンジェルハート』の北条司先生を担当していたときのこと。
原稿を受け取りに仕事場にうかがうと、スタッフが帰ったあとの静まり返った部屋で、先生がひとり原稿に向き合っていました。
とっくに完成しているはずの原稿なのに、何をしてるんだろう?と思い原稿を覗き込みました。
どう見ても完璧な原稿です。
何をしてるのか先生に尋ねると
「細かい線のはみ出しをホワイトで消してるんだ」 と。
続けて
「漫画は作り物。でも、それを読んでる途中に気付かせたらダメなんだ」
「線がはみ出てるってことは現実の世界にないじゃない。読者が物語以外のことで気になっちゃったらもう空想の世界から現実に引き戻されちゃうよね」
とまあ、そんな主旨のことを教えてもらいました。
先生はとにかく「今回のお話どう?読者として気になるところない?」を新人編集の私に何度も確認していました。
当時は 「お、面白かったです!何もありません!」しか答えられない毎日でしたし、その言葉を求められてるのかと思っていました。
今になって身に染みる北条先生の言葉。
編集者の大事な役割を再認識しました。
(E)
※ちなみにサムネイルはPexelsさんより。
インパクトを狙っただけで特に深い意味はないです。